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デジタル・フィルムメイキング
デジタル・フィルムメイキング
マイク・フィギス 著/桂英史+村上華子 訳/藤幡正樹 監修
フィルムアート社 2010-03-25


自らハードルを上げて、
映画を"撮らない"理由を作るな

『リービング・ラスベガス』『HOTEL ホテル』『10 ミニッツ・オールダー イデアの森』などで知られる映画監督/ミュージシャン、マイク・フィギスによる、映画制作の入門書が待望の邦訳!プロとアマの垣根を超えて、"いま"の映画づくりを基本から見つめ直すためのアイデアが満載!
多くの人は、プロフェッショナルな映画とは16ミリや35ミリのフィルム映画だといまだに考えている。しかし、予算がないからとか、アマチュアであることをいいわけにして、映画を撮らなかったり、デジタルを敬遠するのはもう止めよう。この際、思い切って"古きよき"フィルム映画の文法を解体して、デジタル時代における新たなプロフェッショナルを考えるために、ぜひ本書を取ってほしい。


■目次
まえがき 栗田豊通

はじめに

第1章 道具を選び、愛すること
まなざしを鍛える
偶然によるイノベーション
現実をつなぐ道具としてのカメラ
丁寧であること
自分の好みを大事にすること

第2章 スーパー8から16ミリ、そしてスーパー16からHi-8への道のり
スーパー8の手軽なデザイン
スーパー8を使わなくなった理由
初期のビデオカメラ
ソニーHi-8の登場
サイズ、最小化、そして安定性

第3章 カメラの改造は美学である
カメラ操作について
自己流こそ重要
揺れるカメラ:手ブレ、その利用と濫用

第4章 デジタル映画の予算とは
自分はどういうタイプの監督か?
デジタル映画の予算とは?
資金の調達
技術者に支払うギャラ

第5章 ロケーションの準備
「紅海がまっっぷたつに割れて……」
ロケーション・マネージャーを使う
撮影の作法
ロケ地間を移動する
映画とセットの関係
事前のプランニング
ストーリーボードとショットリスト
映画監督の役割

第6章 光の巨匠を乗り越える
カリフォルニアは究極のロケ地

光と影
カメラ本体の機能
環境に適応する
現場での経験:『タイムコード』と『ホテル』
光の巨匠を乗り越える

第7章 カメラを動かす意味を考える
知覚運動
カメラを動かしていいのか?
カメラを動かす必然性
つねに自分を追い込む
クロース・アップ
ワイドアングルでのクロース・アップ

第8章 俳優と仕事をするということ
「緊張してる?」
俳優にビビらされる
シーンがうまくいってないときに起きること
俳優を結びつける
「演技」対「カメラの動き」

第9章 デジタル映画のポストプロダクション
作業環境を整えることの大切さ
さまざまなクルー構成
ログをとる
編集のプロセス
映画編集者は果たして必要か?
機材について
ふたつのルート
フィルムとデジタルプロジェクションの違い
考える時間
iMovie vs. ファイナルカットプロ
音質の大切さ

第10章 効果的に音楽を入れる
心理的バックボーン
既製の音楽
オリジナル音楽
テンプスコア
音楽的要素
音楽について議論するには
楽器編成をカスタマイズする
耳を新鮮に保つ映画の試写
スタジオ映画と関わる
再利用すること

おわりに

監修者あとがき 藤幡正樹

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